告知屋 ~君が見た運命、僕が見る未来~ (impress QuickBooks) [Kindle]
- インプレス (2014年5月15日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (112ページ)
感想・レビュー・書評
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“無数の選択肢の中に置いて、僕達は気の遠くなる程の「幸運」によって生かされ続けている。「一歩間違えれば」を、ぎりぎりで回避し続けているのだ。そんな他人の「必然」を操作し「偶然」に変える作業は、果たして善と言えるのだろうか?死ぬ筈の運命を変えてまでその人物を生かすと言う事は、本当にその人の為となり得るのだろうか?”(プロローグより)
主人公の美和(よしかず)27歳は
妄想癖を持ち、自分はどこにでもいる普通の男(だと言っている)。
子供の頃、いじめにあった経験を持つ。
他人の運命、死に様が見えるという女子高生のリサ。
美和は、行き着けの喫茶店でリサと出会う。
そこで美和が見たものは……
リサから聞かされた彼自身の驚くべき運命とは……
ここからドキドキの展開が始まります。
深い哲学的な命題を読者にも与えながら
ユーモアの数々で、軽快に笑いを作り出す。
私は如月遊季の文体がとても好きです。
温度や匂いまでも伝えてくれる空間の表現。
登場人物の心の情景が、すーっと入ってくる。
涙が出たり、笑えたり…
そのコントラストといったら
如月遊季のデビューから2作目の作品で
全ての登場人物に愛情が注がれていると感じたのは前作品も同様です。
読み終えて力を与えられるような
とっても素敵な物語 !!詳細をみるコメント0件をすべて表示
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