- Amazon.co.jp ・電子書籍 (203ページ)
感想・レビュー・書評
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石破茂の著書「国防」を原案にした漫画。
「もし日本にミサイルが飛んできたら?」
「もし日本がテロに襲われたら?」
といった架空のストーリーをマンガで描く。
無論これらの「架空」は、現実で起こり得る「架空」だ。
この本の初版は10年以上前で、今とだいぶ事情が違うところもあるが、それでもなお刺激的な内容である。
本書の言わんとする所は、
「平和を語る前に、まず正しい知識を身に着けましょう」
という所だと思う。
確かにその通りだろう。
戦争なんて無いに越したことはないのだが、まるで子供のように
「戦争反対!武力反対!」
と盲目に言っていてもしょうがないのだ。
その反対に浮かび上がる、様々な問題についてもきちんと向き合っていかなければならない。
・日本とテロは無縁ではない
・平和はギャンブルではない
・ラーメンが作れない国だからこそミサイルが作れる
・アメリカのために動くことは日本の利益になる
など、鋭い言葉が多く載っていた。
戦争と平和について考えるきっかけになる。
さらりと読めるので、ぜひご一読をオススメしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・第一章 今そこにある危機
・第二章 テロを防ぐには
・第三章 イラク戦争とは何だったのか -
有事への意識を持っておく事か大切なのはわかった
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地元の意見を自分の考えとして前面に出す人がいる。政治家としては間違えていない。石破さんの考えは逆で、自分はこう思っているので賛同してくれる人は僕を選挙で当選させてくれと言う人です。これも間違えではない。要するに「受けの人」か「攻めの人」と言うことだ。受けの人は、御用聞きでありイエスマンでもある。自分はイエスマンが嫌いだ。攻めの人が、変人や自分勝手と言われることが多く、攻撃対象になりやすい。でも、自分はそんな攻めの人が好きだ。
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今の日本って本当に大丈夫なのか、考えさせられる内容でした。
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興味深い内容ですね。面白い。
ただ、後半になると石破氏がひたすら話し続けるようなシーンになって、この描き方だと漫画じゃなくても…と思えてくる(前半はわりと会話のやり取りなんかの漫画っぽさがある)。
もっと詳しく知るためには同氏の「国防」を読むのがいいのかな。 -
もともと、いざとなったらアメリカに守ってもらうから日本は武力は持たない!という考え方は好きではないので(他人に自らの安全を預けるなんて危険じゃないか??日本が日本を守らなくてどうする、と)、この夏の安保問題で騒ぐマスコミをある種冷ややかに見ていたのだけれど、この本で石破さんが語る言葉はわかりやすくスッキリした。ところどころ人に過剰に危機感を煽る部分も見え隠れしたけれど、マンガなのでこのくらいの単純さでいいのかもしれない。
ちょっと気になるのは、石破さんのイラストが驚くほど似ていないこと。気を使ってイケメンに書いたのかもしれないけど、あの腹話術みたいな妙な愛嬌のある顔がいいのに・・・。 -
とりあえず石破さんはあの人相で大分損をしているんだなということがわかった笑
彼はある種軍事オタクであり、己が正義についてはハッキリとしたスタンスを取られていて、国防を司るリーダーとしては少なくとも適した人のように感じた。
今の日本の憲法、法律と実際の行動との間にある大きな乖離、物理的な制約が何であるかがわかりやすく、この一冊でも読んでおけばもう少しSEALDs諸君は頭を冷やすことができたのかもしれない(というほどにインパクトがあるわけではないが) -
当然ながらマンガなのですぐ読めますw 安保法案がいろいろニュースになっているので国防の基礎をと思って、ソーシャルで回ってきた本書をKindleで購入して読みました。石破茂の落ち着いた国際的な振る舞いに合わせた分析はとても的確だなと。そこからどういう国を作りたいと考えるかは個人次第ですが。
安保の議論を見ていると、知識の前提条件が違う人たちがいがみ合っているので、正直うんざりしますよね…w(2015/09/18ごろ読了)