ナニワ金融道・青木雄二の遺言「このままでは日本は終わりやで!」 impress QuickBooks [Kindle]

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  • 「ナニワ金融道」の著者青木雄二が肺がんで亡くなるまでの病棟での65日のインタビューを編集した本である。社会の矛盾、不条理をコミカルに描いていた彼の作品の思想の背景がうかがえる本であった。個人的に、著書は面白いがマルクス主義に傾倒している社会主義者というレッテルを貼っていた部分があったが、本書では冷静に社会主義の行き詰まった背景、またその思考実験の可能性にも言及しており、著者への見方が変わった。"社会的弱者と呼ばれる人々を啓蒙し、少しでも豊かにしたい"、"人間の価値は、どれだけ他人を喜ばすことができたか、失意にある人間をどれだけ励ますことができたかなんや!"など、氏の表現の目的も知ることができた。42才、漫画家としては遅咲きの漫画デビューを果たし、弱者から脱却した彼が辿りついた成功の真理”自分の思ったことを具体的に形にして、第三者に伝えること、全てはそこからしかスタートしない”。読み放題のため軽いノリで読み始めたが、著者の生き方が見える本でよかった。

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