星占いマルジナリア impress QuickBooks [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 星占いライター・石井ゆかりによる電子書籍。
    てっきり紙の本しかないと思ってたんだけど、
    逆に電子書籍のみだった。

    紙の本にまとめられないような、企画などで書いたものを
    一冊にまとめたもの。
    いつもと変わらないゆかり節で、星占いってなんなの?
    という人にも分かりやすく、受け入れやすい内容だと思う。
    各星座の人の心に染み込むような書き方なので読んでて癒されるし、
    生き方を受け止められたような…慰められたような…優しい気持ちになれる。

    ただ、やはり色んなところ、色んな年に書いたものを
    集めたものなので少し内容が一貫してない感じがするので⭐︎を一つ減らす。

  • 星占いは「人を12種類にタイプ分けする占い」と考えていたので、信用できないなというイメージがあったのですが、
    石井さんの仰っているとおりで星占いは、実は非常に複雑で、膨大な情報量があり、
    「星と、人の性格や人生の対応関係」が科学的に証明されているわけではないとしても、学問としてとても面白いなと感じました。
    科学的な反論がいまのところないけれど、
    ”人は古来、空にきらめく星と自分たちとのあいだに、なにかしら結びつきがあるはずだ、と考えてきました。私たちはどこから来て、どこへゆくのだろう。自分は何のために生まれたのだろう。こうした疑問に、星が答えてくれると感じてきたのです。”
    という言葉が素敵だなと思います。

    記念日や誕生日は「たんなる日付の一致」「時間の節目」ではなく、
    実際は、「そのときと同じ星空」が巡ってきているという考え方をしたことがありませんでした。

    私たちは、記念日に「同じ星の下に立つ」。
    良い言い方です。
    そうしたことを踏まえて節目を迎えられたら良いなと思いました。

    占いが当たらない、見る占いによって答えが違うというとき、その人の悩みがまだ未分化であったり、占いがその人にとって何の意味も持たないことを意味していたりという考え方はとても新鮮でした。
    「答えがバラバラだった」こと自体が大きく、1つの「占い結果」であり、占いを読もうと思い、行動を起こしたということ自体が、大きな意味で1つの「占い」というのは面白いです。

    「幸せ」とはなにか。「望んだことが叶えば、それが幸せで、幸運だ」という考え方もあるかもしれない。
    でも、ある宗教の呪いに、「敵の望んだことが、すべて叶いますように!」
    というのがあるそうで、これも面白いなと思いました。

    ”私の星占いは、あまり当たらないのです。こう言うと「無責任だ」とおしかりを受けることもあるのですが、「私の占いは必ず当たります」というのはウソなのですから、そっちの方が無責任なような気がします。”
    というのが石井さんらしいなと思いました。
    ”そうした仕事をしているという罪悪感を、いつも心の片隅に抱えています。”
    そんな石井さんの言葉だから、誠実に心に響いてくるのではないでしょうか。

    「意味のある日」という言葉は、確かにその日自体に意味があるということで
    深い言葉に思います。
    未来のために生きる「通過点」の日々ではなく、その1日こそが「生きるべき時間」というのは素敵ですし、”多分、それこそが一番、「幸せな」ことではないでしょうか。”という言葉に共感します。

    未来を知る為ではなく、今何が起こっているのかを知るために占いを用いる。
    「今何が起こっているのだろう」というのは、自分の「外側」だけのことではなく、「内側」に起こっていることもまた、「今起こっていること」というのは、忘れがちな気がします。
    つい外側にばかり求めてしまいますが、外側も内側も自分のものであり無意識でも”「発信」し「受信」して”いるのです。

    周囲から見てわかる原因が、本人にはわからず、「私は運が悪い」と思い込んでいるということも確かに有りえます。
    ”私たちは、「自分」がよくわからないし、「自分」が「他者」に与えているものについても、ほとんど自覚できていません。そういう「わからなさ」を説明するために「運」という言葉が使われることもあります。”
    運や「いいこと」「わるいこと」という区別ではなく、「大切なこと」が持つ意味を知りたいとき、役に立つのが星占い。
    星占いを運や他人任せにしない素敵な解釈だなと思いました。

  • これは。。。。

    買ったの後悔

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著者プロフィール

職業、結婚、進学……
人生の岐路で、あなたはなぜ「そっち」を選んだのですか?

喫茶店店主、写真家、女子高生など、さまざまな職業の人に、何の予備情報もないまま出し抜けにインタビューをしていくことになった著者。
初対面の人たちに聞いた話を元に、私小説のように綴られるそれぞれの「選んだ理由」と、そこから見えてくるものとは?


どういう仕事に就くか、誰と一緒に生きるか、どこに生きるか、どう生きるか。誰もが、人生で幾度も選択を重ねていく。このインタビューシリーズを通して、「どれを選んだか」もさることながら、「なぜそれを選んだか」「どういう経緯でそれを選ぶことになったのか」が、人によってまったく違うことに気づかされたのだ。さらにいえば、「なぜ選んだか」という基準が、その先で「どうなっていったか」ということと、大きく韻を踏んでいる、とも思えた。――はじめにより


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「2016年 『選んだ理由。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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