無理に学校へ行かせなくていい 〜不登校を脱出した息子と私の記録〜 (impress QuickBooks) [Kindle]
- インプレス (2020年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (100ページ)
感想・レビュー・書評
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ここまで子供を追い詰めてしまう学校って、一体なんなのだろう。
なぜそこまでして、学校へ行かせなければならないのだろう。
義務教育とは、
『親が子供に教育を受けさせる義務』であって、『子供が学校へ行く義務ではない』というのに。
これはつまり、学校へ行きたい子を行かせないのはダメ。
子供が学校に行きたくないのなら、行かなくても良い。ということ。
そして、これはほとんどの場合、自分の子供が不登校になってから初めて知ることとなる。
子供の世界は、学校と家でほとんどが占められています。
学校へ行けなくなって、家しか居場所がなくなった子どもたち。
でも、親は自分のことをわかろうとしてくれない。
家にも居場所がなくなってしまった。
親には子供を守る義務があり、子供には守られる権利があるのに、居場所を奪おうとする親。
学校にも家にも居場所がなくなったら、子供は一体どこへ行けば良いのだろう。
子供が学校に行けなくなって動揺する気持ち、受け入れがたい気持ち、子供の将来が不安な気持ちは、ものすごくよくわかります。親もどうしていいかわからず、不安になるのは当たり前のことです。
だけど、親が敵になってどうする。
親が敵になったら、子供はどうなる?
居場所をなくした子供は、究極、学校へ行くか自殺するかの2択を迫られることになります。
そうやって、子供は自殺へと追いやられてしまうのだなと、色々と考えさせられました。
子供の命より大事な学校なんて無い。
まずは、親が味方になること。
味方であると伝えること。
子供のそのままを受け入れること。
安心できる居場所を作ること。
子供は安心して初めて、次の一歩を踏み出すエネルギーを蓄えられるのではないでしょうか。
そして、必ずしも復学がゴールではない。
学校に行けなくても、人生は終わらないということ。
生きてさえいれば、生きる力があれば、人はなんとかなるものだということ。
そうだよね、そうなんだよねと、非常にわかりみ深い内容でした。
学校に行けない子は、エジソンタイプの非凡な子っていうだけで、それも個性だと思えば、希望すら見えてくる。要は、考え方次第ですよね。
筆者も述べていますが、こういう考え方もあるのだと、まずは親が楽になることが大事だと思います。
今、子供が不登校で悩んでいる親だけではなく、すべての親、すべての教師、すべての大人に薦めたい。
もちろん、人は自分に関係のないことや興味のないことは、まず知ろうとしないことはわかっている。それでも薦めたい。
『無知は罪』という言葉があります。
知らないことで、人は人を簡単に傷つけてしまうものです。
まずは、知ることから。詳細をみるコメント0件をすべて表示