無理に学校へ行かせなくていい 〜不登校を脱出した息子と私の記録〜 (impress QuickBooks) [Kindle]

著者 :
  • インプレス
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (100ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ここまで子供を追い詰めてしまう学校って、一体なんなのだろう。
    なぜそこまでして、学校へ行かせなければならないのだろう。

    義務教育とは、
    『親が子供に教育を受けさせる義務』であって、『子供が学校へ行く義務ではない』というのに。
    これはつまり、学校へ行きたい子を行かせないのはダメ。
    子供が学校に行きたくないのなら、行かなくても良い。ということ。
    そして、これはほとんどの場合、自分の子供が不登校になってから初めて知ることとなる。

    子供の世界は、学校と家でほとんどが占められています。
    学校へ行けなくなって、家しか居場所がなくなった子どもたち。
    でも、親は自分のことをわかろうとしてくれない。
    家にも居場所がなくなってしまった。

    親には子供を守る義務があり、子供には守られる権利があるのに、居場所を奪おうとする親。
    学校にも家にも居場所がなくなったら、子供は一体どこへ行けば良いのだろう。

    子供が学校に行けなくなって動揺する気持ち、受け入れがたい気持ち、子供の将来が不安な気持ちは、ものすごくよくわかります。親もどうしていいかわからず、不安になるのは当たり前のことです。

    だけど、親が敵になってどうする。
    親が敵になったら、子供はどうなる?

    居場所をなくした子供は、究極、学校へ行くか自殺するかの2択を迫られることになります。
    そうやって、子供は自殺へと追いやられてしまうのだなと、色々と考えさせられました。

    子供の命より大事な学校なんて無い。

    まずは、親が味方になること。
    味方であると伝えること。
    子供のそのままを受け入れること。
    安心できる居場所を作ること。

    子供は安心して初めて、次の一歩を踏み出すエネルギーを蓄えられるのではないでしょうか。

    そして、必ずしも復学がゴールではない。
    学校に行けなくても、人生は終わらないということ。
    生きてさえいれば、生きる力があれば、人はなんとかなるものだということ。

    そうだよね、そうなんだよねと、非常にわかりみ深い内容でした。

    学校に行けない子は、エジソンタイプの非凡な子っていうだけで、それも個性だと思えば、希望すら見えてくる。要は、考え方次第ですよね。

    筆者も述べていますが、こういう考え方もあるのだと、まずは親が楽になることが大事だと思います。

    今、子供が不登校で悩んでいる親だけではなく、すべての親、すべての教師、すべての大人に薦めたい。

    もちろん、人は自分に関係のないことや興味のないことは、まず知ろうとしないことはわかっている。それでも薦めたい。

    『無知は罪』という言葉があります。
    知らないことで、人は人を簡単に傷つけてしまうものです。
    まずは、知ることから。

全1件中 1 - 1件を表示

角舘有理の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×