虚言癖、嘘つきは病気か ― Dr.林のこころと脳の相談室特別編 impress QuickBooks [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • kindle購入。ふううん。

  • ノルウェイの森、緑とレイコについての分析が面白い。

  • 「反社会性パーソナリティ障害では前頭葉などに機能障害があることがほぼ確実な所見になりつつある。」

    44の嘘に関する話が登場する。そして、それが解説されている。基本的には、林先生に寄せられたものが掲載されている。

    嘘つきは病人か。それとも、病気ではないのか。そもそも嘘とは何か。事実に反している話か。本人がそれを事実だと思っていても嘘になるのか。そもそも事実とは何か。マジョリティーが正しいと認識している現象か。一人だけ真実を理解しており、その他全員が間違う状況はないのか。

    44の例を通して、嘘だと客観的に分かる話もあれば、そうでないものもある。人生の中で、自分も同じような被害に遭うかもしれないが、それと同じように、自分が加害者になるかもしれない。それでも、自分が正しいと思う現象を信じていく強さが大切だと感じた。

  • 興味深い事例が。

    嘘は悪につながっている。そんな感想を持ちました。

  • 様々な虚言(嘘)の実例集。病的と言える嘘からそうではない嘘まで、兎も角も尋常ではないレベルの虚言者の言動が44例も紹介されています。あくまで実例の紹介のみで虚言者について著者本人の考えが書かれているわけではありません。「虚言」というキーワードを切り口にして「精神病とは一体何か」という事を読者に問いかけるスタイルの著作です。

    ちなみに著者は、「虚言」そのものについては善とも悪とも書いていません。読者である私自身も、少なくとも、あらゆる嘘をすべて悪と断ずるのは些か乱暴なように思います。ただ、本著で虚言癖との関係を示唆されている一部のパーソナリティ障害に関して言えば、人間関係の操作や見栄のために安易に「虚言」を重ねるからこそ、慢性的な虚無感や浅薄さを抱え込む羽目になるのではないのか?という印象を受けました。

    ここで思い出したのは「自然は真空を嫌う」というアリストテレスの金言です。それが真理であることは最早疑う余地もありませんが、そうである以上、「虚言」から生み出された空白は早晩自然によって押し潰される運命にある、という事になります。
    「虚言」が善であろうと悪であろうと、大自然の理には絶対に勝つ事ができない。それが本著を読んで辿り着いた一つの結論です。

    なお、本著を読んでいてもう一つ思い出した事があります。三原順氏の漫画『X Day』に登場した「嘘」に関する名台詞です。『X Day』のレビューに書きましたので興味のある方はそちらもご覧ください。

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