ビジネス英語メール超入門 これだけでOK! 書き出し挨拶例文も基本から (impress QuickBooks) [Kindle]
- インプレス (2014年9月18日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (84ページ)
感想・レビュー・書評
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「日本語の定型表現が多いメール文を英語に直訳するのはタブーです」
私たちが日ごろビジネスシーンで書いているビジネスメールには、日本語独特の相手を敬う定型表現が多く使われています。例を挙げれば「恐縮ながら」とか「お手数をおかけしますが」という表現です。しかし、こうした表現を英語に直訳して使ってしまうと、そのメールを受け取った英語ネイティブはかなり困惑してしまうそうです。書き手がへりくだり過ぎているので、受け取った方はどう返答すればよいのか困ってしまったり、自分は何か悪いことでもしたのかと思うのかもしれません。あるいは単に、「この人、大丈夫かしら?」と思っていたりして。
もちろん、英語にもある程度の敬語というか丁寧な表現はあるのですが、日本語のようにあまりへりくだった表現を多用してしまうのは考えものです。
ならば、「要件だけ伝えればいいの?」と疑問が湧いてくるかもしれませんが、それに対して著者は「半分は本当で、半分は間違い」だと言っています。つまり、メールを書くことになった目的は明瞭に伝える必要はありますが、だからといって表現方法は無作法になることなく、ある程度の丁寧さは必要だということです。
例えば、相手にカタログを送って欲しい場合、「お手数ではございますが、お時間があるときで結構でございますので、カタログを1部送っていただけますでしょうか」という文を英語に直訳するのはご法度で、以下のように簡潔に書けばいいのです。
"Would you please send me a catalog?"
これを読んだとき、「なんて簡潔なんでしょう!」と感動しました。そして、短文ではありますが、"Would you please ~?"と丁寧な表現もきちんと使われています。本書ではこれ以外にも、様々な状況ですぐに使えそうな英語の定型表現が紹介されています。
「郷に入れば郷に従え」というように、その言語のネイティブが使っている表現をそのまま使うほうがビジネスはうまくいくんだな、と納得できました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
必要不可欠な内容がシンプルに分かりやすく整理されているので導入にはもってこいかなと感じた。