アンコンシャス・バイアス—無意識の偏見— とは何か ICE新書 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • Kindleアンリミテッドにあったので。
    さっと読む分には充分良かった。

    自分自身へのバイアスも気をつけなければいけない。自分にはこれはできないとか、自分とは関係ないことであるのような思い込みは、ゼロにはできないからこそ、意識を向けるということから始まる。

  • 心理学の本かと思ったら、無意識下のバイアスを抑制すべき場面がいろいろと書かれた実践の本だった。Unlimiedなら読み放題だが、これを紙で買うには割高できついと思う。これはコンシューマーが買う本ではなく、企業などが研修用に買う本。SDGs的にはそれでも電子書籍の方が望ましい。

    内容は特に問題はなく、無意識のバイアスは生きていくためには必要なのでなくさなくてもいい。ただ、職場などではなくしていきましょう、という話。生きていくための機能なのだから人を不幸にする使い方はだめよ、ってだけ。

    生きていくために無意識のバイアスが、というのは利用可能性ヒューリスティックってやつだが、科学の本ではないのでその方向にはあまり踏み込んでいない。

  • こういう人向け
    ・「アンコンシャス・バイアス」という単語の意味を知りたい
    ・多様性というけど、なぜ多様性が世の中にとって良いのかを知りたい
    ・偏見がどういった影響を及ぼすのかを知りたい

    所感
    ・初心者向け、導入編。分かりやすく概論がまとまっている。文章も読みやすく、1冊目として手を取るにはとても良い本。
    ・その分少し実例が薄い印象もあるので、より納得感を得たい人は「差別はたいてい悪意のない人がする」がおすすめ。
    ・男女差別の話が分かりやすいので取り上げやすいけど、こういった実例は別のカテゴリでもいろいろ起きてる、と何度も確認したいものではある。

  • 大量の情報を素早く効率よく処理するために、過去の知識や経験をもとにした「近道」を使います。この近道が「偏見」である。
    バイアスはネガティブな気持ちから生まれるものだけではない。慈悲的な思いから発生するバイアスも存在する。 これは「子育て中の女性に、出張のある仕事はかわいそうだ」 など、「男性は女性を守るべき」という思い込みからくる「慈悲的差別」と言う。
    気づかないままに相手に排他的な態度や言動をとってしまうと、意図しない人間関係の悪化を招き、差別に発展してしまう恐れがある。
    自分の属性に向けられた、また自身の属性にもった意識的・無意識的バイアスにより、個人のキャリアが阻まれ、収入にも影響が出る。すなわち、ステレオタイプを意識し、能力が発揮できなくなる。
    バイアスにより、評価が歪み特定の属性が優遇されるため、それ以外の属性の人たちが不利に扱われ、公平性が阻害される。これでは全メンバーが持っている能力を最大限に発揮することはできない。
    人間である以上、偏見をもつことは避けられない。だから、偏見があるかないかの問題でなく、「自分は何に対してもっているのか」への意識を高めることが大切。「無意識」を「意識的に」対応すれば、影響を最小限に抑えることができる。
    どうしてもバイアスをもってしまうときには、直感ではなく、事実に基づいた正しい知識を身につけること。根拠を持って判断すること。


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