40年の実経験から見えた! 東南アジアビジネス攻略 進出から撤退まで!成功の決め手、リスク、狙いどころ
- 檜谷 芳彦
- 2013/08/29
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近代化し摩天楼の林のようなタイのバンコク市内でさえ、2011年には大洪水に見舞われたほどインフラは脆弱だ。法制・税制しかり。東南アジア諸国の「法治」は名前だけで、「人治」が大手を振ってまかり通る。40年の間に豊かになったとはいえ、相も変わらず外資頼み。外資が手を引けば、あっという間にローカル通貨が暴落する。
それは、いつか来た道、いつか見た光景――「デジャヴュ」(既視感)、である。
(本文「まえがき」より)
近年、目覚ましい経済成長のさなかにある東南アジア。急速な都市化、ASEAN域内の関税の撤廃、若く豊富な労働力、富裕層・中間所得層の拡大などにより、消費市場としての注目も高まってきている。
一方、多様な民族、宗教、歴史、文化、政治形態、経済格差などを抱え込む“ごった煮市場”は、風土や法制、商習慣の違い、めまぐるしい経済変化、脆弱なインフラなどによるリスクも内包している。
そんなASEAN諸国でビジネスを成功させるには何が必要か?
把握しておきたいリスクやトラブルは?
インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、サウジアラビア他で、長く国際ビジネスに関わってきた著者が、豊富な経験・事例をもとに東南アジアにおけるビジネス成功の秘訣を教える。
【目次】
ASEANはごった煮市場
第1章 「4つのカベ」を乗り越えよ
第2章 現地スタッフをどう活用するか
第3章 起こりうるトラブルとリスク管理
第4章 上手な海外経営と撤退の方法
第5章 ASEAN諸国でビジネスを成功させるポイント
【著者】
檜谷芳彦(ひのたに・よしひこ)
1940年東京都生まれ。早稲田大学第一商学部卒業。インター・コンサルト代表取締役。日本軽金属、ユニ・チャームで国際ビジネスの責任者として活躍。インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、香港、南アフリカ、サウジアラビア、ドバイ、イタリアなどの国や地域でプロジェクト受注や技術援助、工場建設、合弁会社、100%出資会社設立等に携わる。ユニ・チャーム社の海外各現地法人役員、タイ現地法人社長を歴任後、1994年、国際ビジネスコンサルタントとして独立。