日本人のための英文法 晴山陽一の英語学習ライブラリー
- 晴山 陽一
- 2017/11/22
参考価格:500円 (税込:550円)
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日本語と英語の間には、はるかな隔たりがあることが予想される。
そのため今回、第1章では日本語と英語の間の「距離感」を測るための、ある実験を行うことにした。
①「昨日の発見は衝撃だった」
何でもない文のように見えるが、実はこの日本文には、秘密がある。
この文の中に出てくる「昨日」「発見」「衝撃」という3つの名詞は、
どう入れ替えても、すべて文になるのだ。実際にやってお見せしよう。
①「昨日の発見は衝撃だった」
②「昨日の衝撃は発見だった」
③「発見の昨日は衝撃だった」
④「発見の衝撃は昨日だった」
⑤「衝撃の昨日は発見だった」
⑥「衝撃の発見は昨日だった」
どうだろう。中には多少ぎこちない日本語もないではないが、
6つの文の微妙なニュアンスの違いに、お気づきいただけただろうか。
これだけでもちょっと驚きなのだが、私が行った実験とは、
「この6文を英語にするとどうなるか?」というものだった。
たとえば、①の「昨日の発見は衝撃だった」なら、
Yesterday’s discovery was a shock.
となり、これは難なく英語にすることができる。
このあたりは、さして「日本語」と「英語」の間の距離を感じることもない。
だが③の「発見の昨日は衝撃だった」あたりになると、
そうはいかなくなることがおわかりになるだろう。
本書での私のねらいは、こうした日本語と英語との間にある距離を縮めることで、
みなさんを“読み通せる英文法”を書けるようにすることなのである。
▼目次
第1章 日本語と英語の距離を測る
第2章 「SV」感覚
第3章 英文法の道具立て
第4章 文はフレーズでできている!
第5章 クイズで覚える英文法
第6章 動詞句の3段構造
第7章 「文型」か「文形」か?
第8章 道具としての「5文型」
第9章 仮定法の質問
第10章 24人の悟り
▼著者紹介
晴山陽一 Yoichi Hareyama
1950年東京生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒業後、出版社に入り、
英語教材の開発、国際的な経済誌創刊などを手がける。
1997年に独立、以後精力的に執筆を続けており、著書は140冊を超える。
著書に『すごい言葉』(文春新書)、『英語ベストセラー本の研究』(幻冬舎新書)、
『話したい人のための丸ごと覚える厳選英文100』(ディカヴァー・トゥエンティワン)など。
2015年1~2月にかけて、Kindleで総合1位を獲得。
2014年から、電子書籍の出版塾を開講し、多くのベストセラー著者を輩出している。