生きるとは?――海の森林が教えてくれたこと なぜ昆布は死んでからダシが出るのか
- 横浜 康継
- 2013/04/25
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東日本大震災を乗り越えた老学者が、病床で書き綴った渾身のメッセージ
長年、海藻の研究に取り組んできた著者。
「なぜ昆布は死んでからダシが出るのか」という素朴な疑問をはじめ、光合成のために様々な色をもつ、海藻が地球環境に果たす役割、陸上植物との意外な関係など、身近な食材でありながら、あまり知られていない「海の森」、海藻の世界を解き明かします。
そして、海藻もヒトも自然のサイクルの中で生きる、同じ生物としてとらえたとき、 「生きるとはどういうことか」「ヒトとは何か」「ヒトの欲望の愚かさ」を、深く考えさせられることになります。
震災前の南三陸町の海岸で撮った、貴重な写真も収録。
【目次】
1章 なぜ昆布は死んでからダシが出るのか
- 海藻との対話
- 昆布のダシが出るしくみ
2章 不思議な褐色の森
- 海の森の風景
- 海の森の生産性
- 太陽光が育むもの
3章 絵の具よりカラフルな海藻の謎
- 紅藻類の色彩変化
- 海中に届く光の色
4章 海松文(みるもん)を生んだ緑藻ミルの謎
- 緑の海藻が生きられる場所
- 海松色の秘密
5章 陸上植物がたどった緑への道
- 地球環境の形成
- 陸上植物の祖先
6章 どん底での生きる希望
- 戦争体験がもたらした命題
- 生物学への傾倒
7章 海藻の世界に魅せられて
- 憧れの臨海実習
- 定まった目標
- 遠回りして叶った夢
8章 ナポリという海辺のオアシスで悟る
- ナポリの諦観
- 自然の連鎖の中に生きる
9章 巨大化したヒトの脳の愚かな機能
- 肥大化するヒトの欲望
- 人類の「方舟」とは
- 10章 南三陸海岸のチビッコ研究所
- 光はごはん