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生きるとは?――海の森林が教えてくれたこと なぜ昆布は死んでからダシが出るのか

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生きるとは?――海の森林が教えてくれたこと なぜ昆布は死んでからダシが出るのか


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東日本大震災を乗り越えた老学者が、病床で書き綴った渾身のメッセージ

長年、海藻の研究に取り組んできた著者。

「なぜ昆布は死んでからダシが出るのか」という素朴な疑問をはじめ、光合成のために様々な色をもつ、海藻が地球環境に果たす役割、陸上植物との意外な関係など、身近な食材でありながら、あまり知られていない「海の森」、海藻の世界を解き明かします。

そして、海藻もヒトも自然のサイクルの中で生きる、同じ生物としてとらえたとき、 「生きるとはどういうことか」「ヒトとは何か」「ヒトの欲望の愚かさ」を、深く考えさせられることになります。

震災前の南三陸町の海岸で撮った、貴重な写真も収録。

 

【目次】

1章 なぜ昆布は死んでからダシが出るのか

  • 海藻との対話
  • 昆布のダシが出るしくみ

2章 不思議な褐色の森

  • 海の森の風景
  • 海の森の生産性
  • 太陽光が育むもの

3章 絵の具よりカラフルな海藻の謎

  • 紅藻類の色彩変化
  • 海中に届く光の色

4章 海松文(みるもん)を生んだ緑藻ミルの謎

  • 緑の海藻が生きられる場所
  • 海松色の秘密

5章 陸上植物がたどった緑への道

  • 地球環境の形成
  • 陸上植物の祖先

6章 どん底での生きる希望

  • 戦争体験がもたらした命題
  • 生物学への傾倒

7章 海藻の世界に魅せられて

  • 憧れの臨海実習
  • 定まった目標
  • 遠回りして叶った夢

8章 ナポリという海辺のオアシスで悟る

  • ナポリの諦観
  • 自然の連鎖の中に生きる

9章 巨大化したヒトの脳の愚かな機能

  • 肥大化するヒトの欲望
  • 人類の「方舟」とは
  • 10章 南三陸海岸のチビッコ研究所
  • 光はごはん