1. >
アンコンシャス・バイアス—無意識の偏見— とは何か

ICE新書 / POD(プリント・オン・デマンド) / ビジネス・経済

アンコンシャス・バイアス—無意識の偏見— とは何か


立ち読みする

Powered by YONDEMILL

参考価格:900円 (税込:990円)
※販売価格は各ストアによって異なります。

▼ご購入はこちら

▼外部サイトのレビューを見る

「男は仕事、女は家庭」――その思い込みに根拠はない。データ重視のシリコンバレーをも動かしたアンコンシャス・バイアスの真実とは

「オーケストラには男性演奏者が多い」「女性管理職が増えていかない」——これにはアンコンシャス・バイアスが影響していた!

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)とは、自分自身が気づかずにもつ偏った見方や考え方のこと。グーグルが社員教育に導入したことから広く知られるようになったが、この影響は組織に限ったことではない。個人の「キャリア」「収入」「成果」「人間関係」にまで影響してしまうのだ。

本書では、数々の事例と調査結果とともに、バイアス(偏見)の真実、生じる理由、その影響と対策までを徹底解説する。個人が「本来もっている能力」を発揮したい/させたい人、必読。

【目次】

はじめに アンコンシャス・バイアスとは何か

第1章 どのように問題意識は高まったか

白人男性以外のリーダーが増えない 米国でのダイバーシティ推進の鈍化
男性の方が演奏が上手い? オーケストラで発覚した無意識の思い込み
属性で評価が変わる 同内容の履歴書での「性別」による評価
データ重視のグーグルが動く アンコンシャス・バイアス教育をスタート

第2章 バイアスはあらゆるところに

第一印象は大きい 見た目によってもつ強力なバイアス
血液型や出身地でも 何に対してもバイアスをもつ
人種、宗教、性別、年齢… 国によって異なるバイアス
アジア人男性と白人女性、どちらが有利? 人種によるバイアス
男らしい/女らしい ジェンダー・バイアス
CEOは身長が高い 米国には身長バイアスが存在する
子育て中の女性に責任ある仕事はかわいそう 慈悲的差別
若者はITに強い ポジティブなバイアスも
自分には無理 自分に対してもバイアスをかける

第3章 どうして生じるのか

生き延びるために必要不可欠 人間に必須のメカニズム
事実が歪んで見える 脳には死角がある
幼い頃から感化される 経験と周囲から刷り込まれるバイアス

第4章 無意識であることの危険性

女子受験者を減点 医大受験でのコンシャス(意識的)バイアス事件
男性の方が優れて見える オーケストラでのアンコンシャス(無意識的)バイアス
無意識に奪われているチャンス 意識的にかけたバイアスと同じ影響を及ぼす

第5章 もたらされる悪影響

[個人編]
1.意図しない疎外や差別に発展する 人間関係の悪化
2.キャリアが狭まる キャリア選択の弊害と収入への影響
3.実際に能力が低下する ステレオタイプの脅威
[組織編]
1.特定の属性が優遇される 公平性を阻害する
2.適材適所が阻まれる 採用・人事配置で誤った判断を下す
3.疎外や差別の芽になり得る ハラスメントを生む

第6章 最小限に止めるには

[個人編]
1.認める 自分が偏見をもっていると認める
2.自問する 「思い込み」を疑う
3.直感ではなく事実で 根拠をもって判断する
4.「女々しい」はNG 言葉づかいに気をつける
5.受け入れる 受容する行動をとる
6.自分へのバイアスを解く 得意なこと、やりたいことへ
[組織編]
ダイバーシティ&インクルージョンを実現するために
1.社員教育・研修を行う アンコンシャス・バイアス教育の導入
2.履歴書から項目ごと削除する 評価者への不要な情報の排除
3.候補者全員に同じ質問を 構造化面接(ストラクチャード・インタビュー)の実施
4.属性で評価を変えない 同一の評価基準を設定
5.会議では全員が発言する 発言の機会を均等に
6.勝手に決めつけない 遠慮ではなく配慮を
7.全体と結果の属性割合は同じはず 結果の検証を行う

おわりに “根拠”にもとづく理解に向けて

*アンコンシャス・バイアス度チェック