韓国徴兵、オレの912日 兵役体験をコミカルに綴る赤裸々ノンフィクション
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参考価格:498円 (税込:547.8円)
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ほとんどの韓国人男性が経験する兵役の実態とは!?
ユーモアたっぷりの読みやすさに、過激な内容は一気読み間違いなし! 戦慄走る上官のしごき、地獄のガス室訓練、トイレの使い道は多種多様、射殺事件まで……。細かく描き込まれた挿絵30点収録。
<本文より>
「お前ら、生きて帰れると思うなよ」
オレはごくりとつばを飲み込んだ。
小便がちびりそうなほど縮み上がっているオレたちは、じっと俯いたまま誰もが押し黙っている。
「お前らの命は、今日からオレたちが預かった。ぶっ殺してやるから覚悟しとけよ。オイ」
そう言いながら軍人がゆっくりと近づいてきた。そしてオレの斜め前の学生らしい男の襟をいきなりひっつかんだ。そして襟首に鼻をくっつけて、くんくんと臭いをかいだ。
「……お前ら、社会の臭いがするなあ……あ?」
軍人はゆっくりと言った。学生の青い坊主頭がぶるぶると震えていた。
「ここは、社会の臭いは禁止されているんだ。これからお前らの社会の臭いを消す」
<目次>
●1章「陸軍議政府訓練所」編
- 訓練所入所
- 戦闘訓練開始
- 実弾射撃訓練その①
- 実弾射撃訓練その②
- 地獄の化生訓練
- 恐怖の高所訓練
- 頭でトイレ掃除
- 手榴弾投擲訓練
- 献血は楽しいな
- あこがれの週刊誌
- 息絶え絶えの各個戦闘訓練
- 涙の終了式
●第2章 「首都防衛司令部」編
- 配属部隊へ列車の旅
- 首都防衛司令部
- 配属されてなお恐怖の行軍訓練
- PX(売店)の使い方
- 初めての休暇
- ゲテモノ食いのサバイバル訓練
- キムサの仕事
- 射殺事件!
- 徐隊~そして社会へ
●韓国軍事コラム
- 徴兵制度
- 徴兵の等級
- 自動小銃
- M16のマイナーチェンジ
- 韓国の軍歌いろいろ
- 陸軍5大訓練
- チャンパプ(軍隊の食事)
- 軍隊でよくあるヨルチャリョ(罰)
- 女軍について
- 夜間哨戒
- 訓練所の給食
- 訓練所入所時の所持品について
- 韓国の国防目標政策
- 韓国軍の階級
- 完全軍装
- 韓国陸軍の精鋭「カチューシャ」
- 軍隊の悪口雑言
- 板門店の謎
- 「南侵トンネル」の発見
- 南北朝鮮分断の経緯
- 朝鮮半島をめぐる各国軍事比較
<著者>
チュ・チュンヨン
1966年、ソウルに生まれる。カメラマンで、高円寺「写真BAR白&黒」のオーナー。1995年来日、以降広告・雑誌の撮影を中心に活動中。翻訳・通訳、コーディネーターを兼ねた韓国での撮影の仕事も。中山氏、水野氏とともに企画・取材・撮影した本に『ソウルの食べ方歩き方 路地裏安食堂探検ガイド』(山と溪谷社)など。
中山 茂大
1969年、北海道に生まれる。上智大学文学部卒。上智大学探検部所属。卒業後、マンガ編集者を経てフリーの旅行作家に。人力社代表。
※本作品は彩流社発行『韓国陸軍、オレの912日 いま隣にある徴兵制』(2004年6月)の文庫版、講談社発行の『韓国徴兵、オレの912日』(2006年5月)を電子書籍化したものです。