坂本龍馬 8
- 白柳 秀湖
- 2015/10/23
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現在の「坂本龍馬」像を決定づけた幻の長篇小説 第8巻
薩長同盟の締結に奔走してこれを成就、
海援隊を結成しその隊長として貿易に従事、
船中八策を起草して海軍の拡張を提言……。
明治維新の立役者にして民主主義の先駆者、
現在の坂本龍馬像を決定づけた幻の長篇小説が復刻!
▼目次 第8巻
・龍馬大里の攻略戦に加わる
・「戦争」に対する龍馬の幻滅
・後藤象二郎との初対面
・伊呂波丸と明光丸との衝突
・航海日記を押収す
・伊呂波丸の最後
・航海法活用の元祖
・坂本対高柳の争点
・宣伝戦の成功
・時局急轉して革命迫る
・後藤の四苦八苦、龍馬の贋金策
・岩崎弥太郎に七万両を供託す
・明治維新と龍馬の八策
・権謀縦横の後藤象二郎
・新生日本の大綱成る
・中岡、板垣退助を起たしむ
・板垣、西郷の面前に死を以て誓う
・後藤の権略挙兵の機を緩む
・一杯喰った西郷及び大久保
・藪から棒の英国水夫殺害事件
・男を上げた佐々木三四郎
・後藤の胆力パークスを懼れしむ
・贋金鋳造と新式銃器の購入
・二条城の大広間と醤油屋の二階
・破壊の魔手か建設の天才か
・暴力団の兇刃に斃る
▼著者紹介
白柳秀湖(しらやなぎ・しゅうこ)
1884~1950。静岡県生まれ。中学生の時、島崎藤村の『若菜集』に触れて文学に目覚めると同時に、
足尾鉱毒事件によって社会問題にも関心を持つようになる。
早稲田大学在学中は、幸徳秋水、堺利彦ら平民社の社会主義運動に共鳴。
1905年には、中里介山らとプロレタリア雑誌「火鞭」を創刊する。
その頃から論集『鉄火石火』、創作集『黄昏』などを発表して気鋭の作家、評論家として注目を集める。
また市井の歴史研究家としても活躍し、幕末以降の日本の歴史を政治、経済、文化の側面からとらえる
『財界太平記』、『西園寺公望伝』、『坂本龍馬』などの作品を残している。